トレイル&ロードで年がら年中走ってく

山でも平坦でも速くなりたいランナーのブログ

東京チャレンジマラソン2

三周目がスタート、ここを終えた時点の状態で結果が見えるぞ。消耗なく、淡々と、と再度意識。


22キロ付近で給水、ここに併せてgelを補給。


今回は当日のエネルギーマネジメントを変えてみた、って言っても大した事はやってなくて、「前々日、前日から炭水化物比率を増やす(そこまで量は増やさない)当日朝はそこまで食べない(実際イングリッシュマフィン一個)」というもの。


元々身体は皆様より大きいので、筋肉にロード出来る貯蔵量はあるはず、直前で詰め込んで腹が重くなるよりは、ほぼ空きっ腹で走る方が走りやすいのでは?と考え変えてみたのが良かった。


ロングトレイルや、もっと体重が落ちた時(その日はくるのか?)はまた違うのかもしれませんが、拙僧のフルマラソン(3時間弱)の場合は、これで問題無しという結論。


結果的にgelは二つ、あとは薬、takawonさんに頂いたカフェイン錠剤。これをいつ飲むか、苦しくなってもまだ俺には薬があるぜ、という、健全では無い思考で三周目を進む。


向かい風区間に入り、トレインも縦長に、目の前のペーサーの背中というよりはもっと先を見て淡々と。余計な事は考えず集中出来ていた、てかマラソンって楽しいな、おい。とか思ってた。


29キロで折り返し、追い風で一息つく、三周目を終えた時点でイケメンペーサーが任務完了、後任のペーサーが入る。


この後任、引き継ぎが上手くいってなかったのか、ペースが速い。ふざけんなよ、イケメン呼び戻せよ、などと悟りとは程遠い心境で進むが、lapで気付く。


「いや、速くねぇ」


テメェが遅くなってきておりました、申し訳ない、一生ついていきます。と謝辞を心の中で唱えてるがしんどさは増す一方だ。


今は追い風区間だからついていけるが、向かいになったら分からんぞ、と思いながら、もういっちょ気付く。


「イーブンのペーサーに付くって事は離されたら即アウト」(当たり前)


いや、当たり前なんですけど、なんていうか離されたら終わり、って精神衛生上宜しく無いな、って今回嫌と言うほど思い知らされました、折返しで少しでも離されると恐慌状態、暴落はこうして起きるんだな、笑


33キロ、折り返しの手前でいよいよ弱気もピーク、このまま向かい風に突入したらまずい、、と、揺れる視界に「第一三共」の文字が! まだ俺には薬(ヤク)があった、、! 


給水も無いので錠剤そのまま飲み下す。プラセボかわからんが、向かい風でもペーサーに張り付く事が出来る様になる。


第一三共(takawonさん)、ありがとう、いいくすりです」


ジャンキー効果もあり、向かい風を切り裂いて進むペーサーに隠れて進む。


こっからは1キロ1キロ、ひたすらに我慢、離されたら終わる恐怖と闘いながら39キロ地点(向かい風の終わり)へ。


あと3キロ、ペースはペーサー任せで良い、後ろにくっついて10分強の時間が過ぎるのを待ってれば良い、そんだけだ、、!


もうトレインもばらばら、大集団だったのが五人位しか居ない。


、、、チャラマラ秋大会、途中で辞めて、沿道から最後までキロ4ペーサーに付いて走ってる人達を見てた。

羨ましかったし、何より、情けなかった。


今はそこに居る、ここまできて、逃せねえ。


会場周辺は応援もある、ハーフを終えたトシ姉からの檄、ズンさんからの応援を受けて進む。


集団からペーサーを追い抜く人もいる、自分もラスト1キロからペーサーを抜いて走る。


会場に飛び込む。


2:49:30


思わず叫ぶと、沿道の方から祝福され我に返る、、恥ずかし過ぎてそそくさと陣地へ帰投。


以上レースレポとなります。


拙僧が敬愛するはてブロの御大がサブ50した際に、

サブスリーは努力すれば出来る、サブ50は何かを失う」と言うが、サブ50しても得るものしか無かった、という趣旨の名文(2019静岡)を書いています。


倣って書いてみようと思ったのですが、、


失ったもの:体重

得たもの:キャベツの千切りスキル(毎日刻んでいたのでトンカツ屋も裸足で逃げ出すレベル)


、、と言う事で、どうやっても感動的な仕上がりには出来ないな、と思ったのでここで筆を置きます。


以上でございやす。